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2013年11月24日日曜日

太子山の年中歳時

お火焚き
 お火焚きは、ご本尊のたいっさん(聖徳太子像)の収められてるお蔵の前にお町内の人たちが集まって護摩木を焚いてお参りをする年中行事。仕事をするにも、食するのにも「火」は欠せへんもので、扱いを誤ればすべてを失うてしまう怖さも持ち合わせてる。「火」への恐れ、「火」への感謝。今の時代、その気持ちを持ち続けることはなかなか難しい。こんなふうにして続いてるお町内の年中歳時が、これからも受け継がれていきますように。。
お蔵の前で焚かれる護摩木は、お町内の家々から集まってきたもの。
護摩木には、家内安全、無病息災、そして家族の名前を書くのが慣わしです。
お参りを終えた後は、お供えしていたみかんやお芋をこの焚き火で焼きながら
火を囲んでしばし歓談を楽しみます。
(焼きみかんは風邪封じのおまじないと言われています。)
半紙に包まれたまだ温かいこのお下がりは
お火焚き饅頭、柚子の香りのおこしといっしょに家々配られます。
 

2013年11月14日木曜日

お火焚き

護摩木 
 今年、わが家は一組の組長。家人の名、家内安全、無病息災など祈願の文字を書いた護摩木が集まってきた。毎年、この護摩木がお町内から回ってくると、あぁ、また冬がくる、今年も終盤にさしかかってきたのやな、と思う。
 町なかのお饅屋はんの店頭にも、「お火焚き饅頭」て書いた長方形の大きな張り紙が下るようになる。じょうよ(上用、正式には薯蕷と書く)の紅白のお饅は、楕円形でその真ん中に火災宝珠の焼印がジュッ!と押してある。
 お火焚きは、京都に冬を告げる風物詩。
 
 

2013年9月18日水曜日

建具替え

やっぱり、ホッとする
 各地に大変なダメージをもたらした台風が過ぎ去ったら、にわかに涼しさが舞い戻ってきた。今年は例年よりもちょっと早まったけれど朝から建具替えをした。
研究室の教え子を引き連れて手伝いのボラインティアを名乗り出てくださっているA先生は、もう何年助っ人の名乗りをあげていただいているやろう。すっかり要領を得ていただいてるので安心してお任せすることができて、ほんまに助かる。感謝やな。
 2人の学生さんと先生、そして私と母の5人もいたら2時間もかからずにすっかり冬の室礼(しつらい)に戻すことができた。畳、襖、障子に囲まれた室内、「いやー、やっぱりいいですねぇ!落ち着きますねぇ。夏は夏で、いいですが、やっぱりこっちがいいですねぇ。」と、一息ついて熱い番茶を飲みながらA先生がおっしゃった。まったく同感。毎年、毎年、建具替えをすませたら母と2人で言ううてるセリフ。
 さてさて、明日は9月の御祈祷。午後からは供物に必須のザクロ、紫苑のお花、仏さんのお花の準備に自転車で走る。床の間に祭壇の準備、夕飯後には、餅つき機を出してきて二合のお鏡さんとおけそくさん(仏さん用の小餅のこと)を作って、今日は朝からフル回転の一日になった。
蔵から襖を運び出すときはぶつけないように慎重に運びます。
前後左右、手元、足元に神経を集中させて中腰になっての移動は慣れていないと難しいのです。
籐筵は巻きながら裏側もしっかり汚れをふき取ります。

室内に入ると鴨居や柱などの障害物があるので、ますますゆっくりと丁寧に運んでいただいていました。
 
 

2013年7月19日金曜日

復元新調

太子山の荷茶屋(にないじゃや)


 今年はお町内で復元新調された荷茶屋(にないじゃや)のお披露目のお祝いもかねて、山鉾巡行途中、観衆の前で実際に献茶のパフォーマンスもされることになり、奔走されたお町内の方々はさぞや大変やったことやと思う。
 
 偶然の積み重なり。いろいろなご縁の糸を、お茶の神さんとたいっさん(太子山の御本尊)が繋げてくれはった。お世話になった方々がそんなふうにおしゃってたけれど、ほんまにそう思う。こうした皆さんで走りまわった結果が上の写真。小ぶりの風炉、釜がぴったりとおさまり、桶、柄杓、のほか、一式のお道具が納まった荷茶屋は生き生きとして見えた。
 実現に向けて、部屋中に文献を広げて荷茶屋の絵画資料を調べていただいたり、茶道具やお茶の立て方まで時代考証いただいた皆さんのお陰。
御池新町で山鉾連合会理事長 吉田さんに一服のお茶を立てる谷口さんは
ここ数年、わが家の宵宮で美味しい煎茶をご奉仕いただいている宇治田原のお茶師さん。
お茶は、宇治田原展茗(てんみょう)のお抹茶。山田知事命名の品種茶とのこと。
美しい所作に、どこのお師匠さんですか?と訪ねられる人もあったのだそう。

よく似合ってられました。前世は荷茶屋を担いで京の都を歩いてた? 

2013年7月18日木曜日

お祭り、終わる

表も裏も賑わって

 7月14日の山建ての日から、あれよあれよと過ぎた4日間。入れ替わり立ち代り、100人ほどの人がみえた。ひとり、ひとりのお顔が見えて、ゆっくり座ってもろうて歓談の時間を持つのには、ここらが限界かな。。折敷に鯖寿司とおこわ。今年も、宇治田原のTさんの美味しい水出しの煎茶を楽しんでいただいた。
 オダイドコの裏方には、ここ数年、行きま~す!!と、買ってでいただいてるTさんがはしり庭に勇ましい出で立ちで仕切ってくれはる。そこへ今年はこの冬から熱心に毎月通うて来てもらってる料理の会のグループ立命なでしこの会(自称)が向学のためにと参加。Tさんの厳しい指導にもめげず、朝から晩遅うまで手伝うてもろうた。終わる頃には目の輝いてきた会の面々。まだまだぎこちないけれど、いつもと違うた家の中の雰囲気、とっかえひっかえ訪れる人への応対、切り盛りの大変さを「おもしろい」と感じるようになったそう。


 中の間に立てた屏風の前は、今年も大輪の祇園守。大きな真っ白い花を毎朝裏庭から切ってきて生ける。その昔、祇園さんにこの花を一輪入れておくのには、こんな意味合いがあったのやとか。この家には年頃の娘がおります、と。。


そして7月17日巡行の日の朝は、5:30にお町内の皆さんで懸想品を山に掛ける。写真は前掛け、胴掛けを掛ける下布を取り付けてるところ。濃紺の本藍の木綿地に大胆な太子山の文字がなんと格好ええのやろうか!と感動。下布やのが惜しいほど↓
 
7:45分、山と一緒に巡行に向われるお供の皆さんを見送った。


2013年2月1日金曜日

節分のお干菓子

おたふくさんと金棒

 
飾り気のない紙箱のふたを開けたら、プ~ンと香ばしい豆さんの匂いが立った。節分が近づくと、このお干菓子を買いに走る。
「もう、おたふくさん、作ったはりますか?」
「はい、ありまっせ。どうぞ、お越しやしとくれやす。おまちしてまっさかいに。」
 豆さんの香りいっぱいのおたふくさんのそばに、有平糖(ありへいとう)で出来たねじり棒を添えたら、はい、これは鬼さんの金棒や。
これが、そのまま、鬼の顔をしてないとこが、作り手の腕のみせどころ。『見立て』の妙が潜んでる。
 このねじり棒、ようよう見るとねじれ方が不揃いなとこもええなと思う。熱い飴を細う伸ばして、キリキリとねじって作らはったのやろうな、想像するだけで温かい気持ちになってくる。

2012年11月22日木曜日

お下がり

お火焚饅頭・ゆずのおこし・焼きみかん



朝、お町内でお火焚きが行なわれた。
家々に配られるお下がりは、ゆずの香りのおこし、紅白のお火焚き饅頭、それに護摩木を燃やしたあとの焚き火で焼いたみかん。焼きみかんは風邪を引かきませんように。というおまじない。
 
 
 

2012年11月20日火曜日

護摩木が届く

お火焚き


 
 お火焚は、この時期の京都では各所で行なわれる行事で、町なかのお饅屋さんに、お火焚きまんじゅう と大きい字で書いた紙が張ってあるのをあちこちで見かけるようになるのも季節の風景。小判型をした紅白のじょうよう饅頭で、火の玉の焼印がポンと大胆に押してある。
 
 お町内のたいっさん(本尊の聖徳太子)のお蔵の前にも、このお饅頭と、柚子の香りのする三角形のおこしと、みかん。をお供えする。
 
太子山の『お火焚き』は、太子の命日で、太秦広隆寺の御火焚祭と同日の11月22日。
この行事が近づくと家々に配られるのが『護摩木』には、太子山の紋とその下に聖徳太子尊家内安全祈祷願主と朱印が押してあって、木の裏にそれぞれ家族の名前と歳、そして、家内安全、無病息災と書いておいて持ち寄り燃やして祈願するのや。
 
 摩木が回ってくる頃、庭の山茶花の蕾はぷーっとふくらみを増して、紅葉の色づきは刻々と進んでいく。

2012年9月19日水曜日

今年の 正五九 終える

九月の御祈祷

 法華の守護神 三十番神、鬼子母神を床の間に祀る御祈祷は「正五九(しょうごっく)」とも呼ぶとおり、1月、5月、9月、巡ってくるのやけれど、そのたび前の日はいつもその準備に大わらわ。
もう、この雑記帳でもなんべん紹介させてもろうたことになるやろう。
 前日18日、朝から3合のもち米を水に浸けておく。お蔵から燭台、打ち敷き、金襴のお座布団、毛氈、経机、お軸を座敷へ運ぶ。この月に供える決まったお花やお盛り物の調達に自転車で走る。とりわけ九月は柘榴(ざくろ)を頂きに行くのがひと仕事や。
夕方、晩御飯を作りながら、かたわらでは餅つき機に朝に浸けといたもち米をセットしてお餅を搗いといてもらう。(こんなとき、文明の利器はほんまに便利で助かる)。ピーピーピーの合図がしたころには晩御飯は出来てて、チャッチャと2合のお鏡さんとおけそくさん(これは仏さん用の小餅)を作る。晩御飯後、床の間の祭壇をセット。これで、前日の下準は備完了。
 そして今朝、おぶくさん(炊き立ての御飯)をきれいに型にはめて盛り付けたのをお供えして鬼子母神の厨子の扉を広げてお上人の来訪を待つ。

 月参りでは黒い袈裟のお上人も、真っ白いそれに着替えられて、お仏壇のお経のあと床の間の前の祭壇へお経を唱えながら移動されると、優美な法華経からリズミカルな調子のお経に一変。「デデレビ・デデレビ・トウライ・トウライ・トウトウライ・・・」それはまるで遠い異国の言葉のようにも聞こえる。鼓膜に響く拍子木の音が家じゅうに響いて、火打ち石の火花が飛んで「怨敵退散!!妙法蓮華経退散!!!」と唱えられると、そのあたりの空気もスッキリ澄み渡るように思う。
 

2012年7月17日火曜日

お祭り 終わる

今年の宵山

連休が続いた今年のお祭り。太子山の界隈もたくさんの人出で賑おうた。秦家と縁のある人たちも、ひとり、ふたりと来訪されて奥座敷歓談する人、また台所で雑談を楽しむ人とさまざま。そこで新たな交流が生まれる場面のあるのもお祭りならではのこと。

軒釣り提灯も整然と並んだ表屋は、今年も太子山の飾り場になる。

そしは今、そんな三日間の賑わいが嘘みたいに静かなこと。

2012年7月1日日曜日

切符入り

梔子が咲いた

 今日は切符入り。お町内ではお蔵を開けて供え物を用意して、今年のお祭りが滞りのう無事に終わることを願い、たいっさん(ご本尊の聖徳太子)にお参りする日。
その朝の庭先にスッキリと白い梔子が一輪咲いた。こんなタイミングように咲いてくれることも珍しいけれど、なんとも気持ちのええものやな。



2011年2月3日木曜日

節分

豆も納めて
 今日は陽射しの暖かな節分になった。買い物への行きがけ、通り抜けた御苑でこっくりとした紅色の蕾を枝いっぱいにつけた紅梅に出会う。まあまあ、可愛いらしいこと!思わず携帯でパシャリ。
 用を済ませて、またいつもの寺町通を梨乃木神社あたりから下がってきたら「鹿苑寺 鬼踊り」の立て看板。それからひと筋下がった辻には、京都の荒神さん「清荒神 護浄院」の節分会の真っ赤な幕が見える。

 さらに下がって丸太町を越えてくると、今度は下御霊さんにも紅白の幕が架かってやっぱり節分祭の大きな文字が。

 パン屋さんへ寄ろうと道を渡って歩いてたら、古布のお店のウインドウには、モノクロの鬼さんが胡坐をかいて。。昔からある魚屋さんの店先には塩鰯の焼いたのが並んで、目的のパン屋さんに入ったら、赤鬼のイラスト入りの豆パンが売ってあって、思わずおやつに買うてしもた。あっちをみても、こっちをみても、今日、京都市内は節分一色。

 そしてわが家には、今年も壬生さんの厄除けの姫だるま。

2011年1月5日水曜日

お正月のかたち

根引きの松・注連飾り
 門口の両脇に根引きの松、屋根看板に大玉の注連縄。

 この外観のまま15日の小正月まで過ごす。ようよう見てみると結構派手なこと。

2010年8月14日土曜日

お茶とう

お精霊さん(おしょらいさん)

 おとといの夕方からお精霊さんの来訪。朝夕、お湯から沸かして熱いお茶を供える「お茶とう」。朝に、昼に、夕に、家の中にはお線香の香りが漂うと、なんとなしに家のはが穏やかに静か。こんな風に思うのも歳のせいかな。。。

2010年7月18日日曜日

祇園祭

お祭りを終えて、、

 17日巡行の日に梅雨も明けて、無事に今年もお祭りを終えるこができた。
ムーンも、お疲れさん、、。
 

2010年7月15日木曜日

祇園祭

あれこれ、バタバタ
 朝の天気は曇り。けれど今日も不安定な雲行き。昨日から鴨川の遊歩道には通行禁止の黄色いテープが張られたのやとか。夏の風物詩、「床」の足元にまで濁流が迫ってるとも。荒れ模様のなか、お祭り2日目を迎えた。
 朝から今日の来訪の予定表を見ながら、おこわ をどれほど蒸しとくかを決める。10:00には、頼んどいた鯖寿司用の鯖を受け取りに四条まで。自転車で行けるとええのやけど。雨、降りませんように、、。

今晩のおこわ、きれいに蒸しあがった!
 
 昨日は朝10:00から二時間ずつ、K女子高の祇園祭裏方体験を受け入れる。4グループ5、6人が次々に来訪。雑巾がけ、鱧寿司作りの、来訪者へのお薄の接待を手伝うてもらうことにした。2度目ということもあって、去年よりこっちの応対も要領良うできたかな、、。それにしても、彼女たちの不思議な雑巾しぼりをしてる様子はおもしろい。揉みだし方から手取り足取り教えてあげることに、、。全部のグループに拭いてもろうたおかげで、秦家の廊下や建具、障子の桟はスッキリきれいになった。
 

2010年7月14日水曜日

祇園祭 

雨の山建て。。

 ザーザー降り。いまどきの天気予報はこんなふうに伝えはる。(??)
朝になっても雨が降り続いてて、今日のお祭りの準備はどうなるのやら。けど、こんな雨の中でも山は建つ。よほどの嵐にならん限り、お祭りは進んでいくのや。
 我が家は昨日のうちにおおかた家のなかの準備を終えた。湿気なんぞ気にしてては事は前にいかへん。
ミセに置いてたものを全部のけて、まるで空き家のよう。今年は太子山のお飾り場をお受けする。
 今日はお花、おこわの準備など、、。
暑いお祭りもかなわんけれど、こんな涼しい雨のお祭りも何やらけったいな感じ。。 

2010年6月24日木曜日

夏支度終える

建具替え

 
 一昨日の天気予報では大雨にもなりかねへん情報にやきもきしながら建具替えの日を迎えた。
そやのに、そやのに、午後1時頃から予定してたその頃には陽射しまででて!!
 きっとこれは東京から秦家の建具替えのため、はせ参じていただいたK君(その会社上司の方)の心意気やら、出先の仕事場に鍵かけてまで来ていただいたOさんのやさしさに天が応えてくれたのか。。
 
 大きな籐筵も三人で拭いたらあっという間。なんとも楽に夏支度をすますことができた。
「あー、なんか、この木の板を拭く感じがいいです。。。」東京でマンションでの1人暮らしをしているというK君の言葉が心に残った。
 お二人とも、ありがとうございました。感謝

2010年1月1日金曜日

元旦

年の初めの

 新たな年のはじまり。神棚にお灯明をあげてまわってお参りをすませて座敷でお雑煮をいただいた。
 お灯明の炎の色にはいつも心惹かれる。なんとも清々しいて、そして気持ちがしゃんとする。
 白味噌の出来栄えも上々、お煮しめの出来栄えも上々、けっこうな年のはじめを迎えられたことに心から感謝。。
 ごいっとさんに おめでとうさん どうぞ ことしもよろしゅうに。。。

2009年9月20日日曜日

ご祈祷のお供物

紫苑の花と柘榴

 9月19日はご祈祷の日。(1月19日、5月19日、そして9月19日と、年に三回行っている年中歳時)この月にお供えするのは、まっ赤に色づいた柘榴の実と薄紫色した紫苑のお花。ご祈祷が終わると何日間か、家のあちこちに飾って楽しむのも恒例になってる。今年はどこに置いてみよかな。 表通りに面した出格子の内側、摺りガラスの前に置いてみた。1個、2個、3個、4個、柘榴の実をコロコロと並べてみる。フン、フン、なかなかおもしろいやん! と、独り言。
 表へ出るには日よけが欲しいような強い陽射しがあるけれど、家の中やと秋の風は涼しすぎて、もう縁先のガラス戸を開ける気にはなれへん。籐筵の冷たさも冷や冷やと感じるこの頃、ここ数日のうちに「建具替え」かな。。