2009年8月23日日曜日

宝物

地蔵盆
 朝から買い物。そうや、今日は地蔵盆、用事のついでにカメラも持って出てみよう。そうしたら案の定、あっちの道、こっちの道、細い路地の奥、どの道を行っても、お地蔵さんの前に人が集まったはった。
風景は変わっても、変わらへんものもちゃんとある。素敵なことや。

ずっとこのお町内を見守ってきたお地蔵さん、越してきた新たな住人を見守っています。。

このお町内は、「通行止め」の札も手作り。

ここでは、個人宅の駐車スペースが寄り合い場所になってます。

商店街のなかにあるお地蔵さんの前も人だかり。

線香の香り、鉦の音。竿の先にぶら下がった赤い提灯。ここでは、子供達が紙芝居を聞いてました。

拍子木を叩く男の子。「なぁ、お兄ちゃん、今度は僕もやらせてーな。」「・・・・」ここのお町内では、お楽しみ会を知らせる合図に鳴らしているのでした。

道路を横切る大きな行灯。これは、とても懐かしい! 地蔵盆前になると家々にも小さな行灯も配られました。正面にはその家の子供がクレパスや絵の具で絵を描き、側面には無病息災、家内安全を大人たちが願いをこめて墨で書いたものでした。出来たものは門口にかけておきます。あっちの町内、こっちの町内、と見て歩くのが楽しみだったこと、思い出しました。 

2009年8月22日土曜日

虫の音

コオロギ 鳴く!
 アレッ?コオロギが鳴いてるわ!!と母の声がはずんだ。今晩、裏庭でコオロギが鳴いた。初鳴きやな!!と返事を返す。
 小さい出来事やけど、されど、されど、それは暮らしの大事な節目。

 

2009年8月19日水曜日

火床 ひどこ

大文字さん

 8月16日送り火の日から3日後の大文字さんへ登ってきた。息絶え絶え山頂に着くと夏休みの親子ずれが2組と、運動に毎日登ってきたはる人たちと居合わせる。「今日は、以外に人が少ないですねぇ。消し炭取りに来る人が昨日まではいっぱいでしたけどね。」隣で休んだはったご婦人から話しかけられる。「へー、この炭を持って帰ってどうするんですか?」そばから若いお母さんが質問。(下でやったらなんということものうすれ違うてる者同士やのに、山の上では急に距離が縮まるさかいにおもしろい)「厄除けになる言うて家へ持って帰るんですよ。半紙に包んで、玄関口に吊るすか、置いとくとええそうです。」「いやー、半紙やて、なんか風情ありますねぇ、ちょっと持って帰ろうかな。」厄除け の意味を軽やかに受け止めて、火床で子供達としばし炭拾いをするお母さんたちを見てたら、ついこっちまでその気になって小さい炭の欠片を包んで持って帰ることにした。
 下りの道々、両側の林の中からはツクツクボウシの大合唱。30℃を超える気温でも風は爽やかで、短かい夏が終わっていくのを感じた。お盆がすんだら、とたんに季節は変わり目にさしかかる。なんとも せわしないこと。

 まだ黒こげの色をした火床(ひどこ)を見たのは初めて。十字に置かれた石、大谷石は火に強いことで知られてる栃木県宇都宮の特産物。京都の街なかにもこの石を建物の外壁やら塀に使うたはる家をときどき見かける。目当ての消し炭はきれいになくなってしもてて、小さいのをほん少しだけ拾うて帰った。地元の人はこの消し炭のことを「からげし」て呼んだはるとか。そうか「からげし」、、、おくどさんでご飯炊いた後に竈に残った炭のことも「からげし」て呼んでたな。。
 ちなみに、この火床は精霊を送るための神聖なとこ、あー、疲れた!と腰掛になどしたらバチが当たってお尻がいがんでしまうので気ぃつけましょ。
 

 半紙で包んだからげしは水引きで結んだ。






 

2009年8月16日日曜日

お盆-5

送り火の朝に
 薄曇りのお天気の朝を迎えた。朝一番、最後のお茶とうをお供えしたら、七色、1本しきみ、水鉢、などなどお供物を置いていた台ごと奥座敷の縁先へ。紫色のお線香の煙が静かにくゆりながら庭から天へ向こうて上っていった。
 お線香の煙がたつとこのお供物を昔は川へ流したと聞くけれど、どこに流せるような川があったのやろうか・・。今どきは、近所の公園へ持っていくことになってる。行くと、「お供物用」と印刷されたきれいな縦横50cmほどの大きさのダンボール箱が整然と並んでて、ここにご近所のお供物が集結するとけっこうな量。お盆の行事を大事にしたはるお家は、まだまだたくさんあるのやな。と思うと何かしらホッとする。
 さて、それぞれの家をあとにしたお精霊さんは今晩、送り火に見送られあの世へと帰って行かはる。家の母屋の大屋根の上にあった火の見(火の見櫓)から送り火が見えたのは40年も前のこと。お隣さんも、お向かいさんも、皆、屋根の上に上がったはって、「こんばんわ、もう、点りますかいなぁ。」て声をかけあいながら見送ってお盆を終えたものやったけど、ビルの林にかき消されてからあの火を見んようになってずいぶんと歳月が経った。
 送り火は花火の見物とはちょっと違う。夜の空を焦がして燃え上がる炎に合掌する気持ち、大事にしたいもんやな。。。
 

2009年8月15日土曜日

お盆-4

お精霊さんの献立

 わが家のお盆、何種かの決まった献立を作るのはけっこうややこしい。あれっ、何かしら一品多いかな?という場面もままあって、そんなとき、50年ほど前、母が嫁いで来た頃に記した閻魔帳は今も重宝する。あっちのおばあちゃんのとこはな、門徒物知らず 言うて、ここの家みたいにぎょうさんせんならんことはないのや。と、浄土真宗の家に生まれ育った母は言う。
祖父母、番頭さんやお手伝いさん、年中の歳時のことを母よりも知ってる人たちが大勢同居していた家で、右も左もわからへん母にとって、うーん、さぞかしお嫁に来た当初は大変やったやろうな。帳面を見るたびにそう思う。
 
お盆 お精霊さんのお世話は12日の夕刻から。。

朝、夕・・お茶とう
けんずい(3時のおやつのこと)
夕餉

8月13日
ずいき酢和え・高野、かんぴょう煮物・ナスビ味噌汁
けんずい おはぎ、奈良漬

8月14日
アラメ 揚煮物・ナスビおひたし・とーふ汁
けんずい そーめん

8月15日
小豆飯・おちこ、ぜんまい煮物・さつま芋甘煮
けんずい はすのおこわ、すいか
 
 
 

2009年8月14日金曜日

お盆-3

七色(なないろ)

 蓮の葉の上に色豊かな夏野菜などを盛った「七色(なないろ)」は、お盆の供物として欠かせへんもの。今どきは、お店によって取り合わせ方もずいぶん変わってきてて、大きいさつま芋やお茄子がゴロンと入ったパックものが目立つようになってきた。
 記憶の向こうにある七種の野菜たちは、皆小ぶりで、けど均整のとれた形をしてて、わー、これでままごと遊びしたいなぁ。。と思うたもんや。
 そう、やっぱり、お茄子は小茄子やないとけったいやし、棚落ちのすいかと青柿は必ず入っててほしいな。お盛もんの姿は美しないと、お精霊さんに申し訳ないような気がする。

2009年8月13日木曜日

お盆-3

水鉢

 大きめのお鉢に水を張る。そこへ小さい蓮の葉を一枚浮かべその上に高野槙をのせてお供えする。高野槙の葉はお精霊さんが宿らはるのやとか、、、六道さんへお参りの帰り道で買うて帰るのは祖母のいた頃からの習慣や。
 朝、お茶とう(熱い番茶を供えることを「お茶とう」と言います)を用意して、お光をあげ、おぶったん(仏壇)にお参りすることから一日がはじまる。ショイショイ、セミの声はしてるけど、どことのう静かな朝。お線香の香りが座敷から中の間、そして庭先へ流れていく。今晩からはお精進、物言わへん来訪者に美味しいご馳走を作らんと。。

2009年8月12日水曜日

お盆-2

セミ獲り

 moonの庭遊び絶好調。今朝も紅葉の枝先に飛んできたクマゼミを狙うてる姿は真剣そのもの。カメラを持ってウロウロしても知らん顔で集中してる格好はなんとも愛嬌があって可愛いらしい。もう、お盆やて言うのに!と、言いながら、飼い主の口角も思わず上がってしまう・・。

2009年8月9日日曜日

お盆

お墓参り
 
 昨日の京都は蒸し暑かった!36℃はこの夏最高の気温やったとか。フーッ、蒸し暑ッ!!て、思うたのもつかの間、今朝は雨が降ったせいもあって涼しい風も吹く朝になった。お陰で毎年、油照りの中を出かけんならんお墓参りも難なくすませることができた。
 帰宅後はおぶったん(仏壇)のおみがきもんと掃除をすませて、今日の一日が終わる。明日は、お寺さんへご挨拶に出向いて、それからお盛もん(お供えもの)やらの準備。今週はおしょらいさん(お精霊さん)のお迎えでせわしのう過ぎていきそうやな。
 

2009年8月4日火曜日

暑中お見舞い申し上げます

ようやっと夏本番

青い空に夏雲が浮かんでる。やっと、夏が来た! て、裏庭で咲いてる槿の花が空を見上げてそんなふうに言うてるように思えてしまう。ご機嫌で咲いてるとこをかんにん(ごめんなさい)。今朝もちょっと切らせてもろて、玄関先の花入れに入れた。
 カラッとした風が吹き抜けて、湿気てた家が一気に乾いてるのがわかる。このひと月ほどの、まるで水に浸かったような毎日から開放されるかと思うたら、暑いのに何かしら気分はスッキリや。     

2009年8月2日日曜日

梅干

無事完成

 8月に入ってもほぼ毎日雨が降る。雨の音とクマゼミの鳴き声が同時に聞こえてくる、涼しい風が家の中を吹き抜けてこの夏はまだ扇風機もほとんど使わずにすんで、この夏はほんまにおかしいことだらけ。
 土用の日も見送って空模様とにらめっこして待ったけど、もう、あかん!もう、待てへん!えいやっ!で梅干を干した。そして5日目の今日、何とか例年通りの色に仕上がってホッと胸をなでおろした。

2009年7月19日日曜日

お祭り 終わる

お疲れさん。。。

 MOONにとって受難のお祭が終わった。巡行を終えはった山が解体されていくのと同時にわが家もあれこれ広げた家の中を片づけていく。幔幕をたたみ、段通を巻き、外していた建具を入れて、拭き掃除。開け放してたあいだじゅう気持ちのええ風が吹き抜けてたけど、やっぱり埃もけっこう入ってきてたのやな。。。雑巾がよう汚れること。すっきり拭いて、お蔵を閉めて、夕方頃にはきれいに元どおり。普段の家に戻る。
 あー、ほっこりした。冷たい麦茶を飲みながら、片づけのあとを付いて歩いてた愛猫の姿を探して店の間へ行って思わず笑うてしもた。出入り口横のお座布(おざぶ=座布団のこと)の上は、ここ最近お気に入りの昼寝場所。すっかり安心しきって5日ぶりのお昼寝や。なんちゅう寝方やろか。これは撮ってやらんと!けだるい体のことも忘れて急いで二階へカメラを取りに走った。

2009年7月13日月曜日

お祭りの準備

本日のスケジュール
 8:00~ 
朝ごはんのあと、店の間、玄関、座敷、廊下、拭き掃除。トイレ掃除。
 10:30~11:30
買い物(錦市場 鯖寿司用の鯖、入手確認後、明日の来訪者のための食材、生花(ひおうぎ、ひめがま、ききょう、荒神松)
 13:00~
昼食後、蔵を開ける。(段通、屏風、掛け軸、など祭り用の道具を出す)、はり絵展に使っていただく店の間から、家具などを片付ける。座敷、中の間、玄関まわり、祭りのしつらいに整えていく。
 14:00~16:30
はり絵作品、到着。相談しつつ作品展示手伝う。

 一日、よう動いた。つぎつぎに用事が沸いてくる。あれや、これや、考えながら、だんだんと形が整うていく。あーしんど。けど、そうしてお祭りの形に家がなっていくのは結構楽しい。愛猫のムーンは大変。可愛そうにこの騒ぎに付き会うことを強いられて、普段と様変わりしていく家の中に落ち着ける場所を求めて一日中ウロウロ。

  

2009年7月12日日曜日

今年のお祭り

京町家で<はり絵>京の町家展

 三年に1回、会所飾りを休ませてもろた年は表屋の商家のお祭りの風情を再現してる。幔幕の下がった表の格子越しに、ミセの間、中庭、奥の座敷、奥庭・・ずっと奥まで抜けて見通せてしまうことは、常は考えられへんお祭りならではの景色。
 昨年の祇園祭にふらりとお知り合いと立ち寄られた氏に、「来年のお祭り、よかったらあのはり絵の作品、この店の間においてください。」て、お話しさせてもろたのがほんまになって14日.15日.16日の三日間、作品を置いていただくことになった。明日は朝からその作品を迎える準備に忙しいことになりそう。

2009年7月8日水曜日

鱧寿司 到来

梅雨の水で育つ鱧

 立派な鱧寿司を頂いて、今晩、わが家の食卓は思いもよらんご馳走になった。
 まず、身の厚みをじっくりと眺め、次に香ばしい鱧の香りを確かめて、口の中へと運ぶ。ふーん・・、お祭りの時期に、こんな立派な鱧寿司を食べるのは初めてのこと。美味しいもんやな。お祭り本番を目の前にして、ちょっとお客さんの気分を味わえたような気分になった。
 瀬戸内海に落ちる梅雨の雨水で大きいなった鱧は最高級品やと京の食通は褒め称えはったそうな。今夜の鱧はまさしくその一品。

2009年7月7日火曜日

一輪 開花!

祇園守

 白い大輪の槿(むくげ)、祇園守が今年も裏庭で咲いた。祇園祭の時期に咲くところから名前が付いたそう。このこと、判ったうえで植えたんやない、種を落としてくれたのは庭先へ遊びに来てくれた野鳥で、初めて咲いた年は、花の大きさに「あら、まー大きい槿やこと!」とびっくりして、あんまり美しいさかいにと宵宮の室内に一輪挿しにしておいたら、「やー、祇園守ですね。」とその夜来訪された方から教わったという暢気なことやった。「物を知らん」とは、そういうこと、意味を知ると見方が変わる。恥ずかしさより、知って得したことが嬉しかったな。
 二階囃子もはじまって、鉾の辻には毎晩、笛や鉦の音色が静かに涼やかに響いてることやろ。西南の端のお町内、太子山はまだそんな気配はみじんもない。お祭りの蚊帳の外に居るようなのは昔も今もおんなじや。

2009年7月1日水曜日

お祭り はじまる

吉符入

 今年も庭先の梔子が咲き出した。順々に白い花を咲かせると同時にお祭りの足音が近づいて来る。いよいよ二階囃子(鉾町の会所で行われる祇園囃子の稽古)もはじまるのやな。鉾町のもん(者)のおつむ(頭のこと)の中はそんなふうにイメージを紡ぎながら心待ちのハレの日の準備へと意識は向いていく。
 今日は吉符入、お町内では代表の役員さんたちで会所のお蔵を開けて本尊のたいっさんに無事に一連の行事ができますようにと挨拶をする大事な日。母も朝から出かけて行った。そして終わるとお下がりのお菓子が家々に配られる。年をとおして、決まった日に決まった物を口にすることは結構あるけど、7月1日、祇園さん(八坂神社)の紋の焼印のはいった調布をけんずい(おやつ)にいただくのも毎年のこと。

2009年6月28日日曜日

夏支度

建具替え

 6月18日(木曜日)、建具替えをした。いつもやったら雨の季節、お天気のご機嫌をうかがいながら決行するのに空梅雨の今年はそんな心配をすることものう安定した晴れの日が続いて何らしら拍子抜けしてしもた。障子がのうなって家の中を風が吹き抜ける。棕櫚竹の緑がサワサワ、風鈴がチリリン。そうそう、一昨日の晩から蚊帳の中で就寝と、もうすっかり夏の暮らし。まだ6月やいうのに・・ 

2009年6月16日火曜日

梅雨入りの後

剪定作業
 通り庭の土間から今にも水が噴出してきそうな湿気でジトジトするはずの梅雨時やのに今日もカラリとした天気。不快感に悩まされることのないのは結構なことやけど、何やしらちょっと拍子抜け。冬も、春も、どの季節も皆、確かにおかしなことになってきてる。
 こんな時代、暮らしの暦がきっちりと巡ってきてくれるとちょっとホッとする。馴染みの植木屋はんが来てくれはって庭がさっぱりした。そういうたら、おんなじアングルの写真を何年か前にも撮って雑記帳(2004.6.16記)にUPしたことがあったな・・。

2009年5月7日木曜日

お町内のリクレーション


美山の花山椒

 母の持ち帰った新鮮な花山椒。1パック300円也。なんと安い!!と3パックも買うてきた。錦(錦市場)やと、ほんの少し木箱に入ってて結構ええ値札が付いてて、それでもこの時期になるとその香りがないと寂しいなって、いつもエイヤッ!と気合をいれて買うてる高嶺の花?や。
 5月3日(日曜日)、お町内のリクレーションに母が参加。連休でかなりな賑わいやったそう。いくつかの町が合併して京都府南丹市美山町と呼ばれるようになったけど、北桑田郡美山町 そう呼んだほうが京都の北の山向こうの奥深い里ていう感じがして、耳にもしっくりと馴染んで聞こえる気がする。朝の8時から1日かけての外出は、ほっこりした・・。帽子かぶった母の姿も街なかでは絶対にないこと。山藤がきれいに咲いてたわ。ケロケロ蛙も鳴いてて、やっぱり空気が美味しかった。 とリフレッリュもできたみたい。