
続、御所へ寄り道・・。
可愛い盛りの孫の世話に懸命のお爺さん、もうそれ以上小そう屈み込めへんいうほど小そうなって話しかけたはる。なんともほほえましい3人に春の陽射しが降り注ぐ。。
京の町家 秦家(はた け)の日常

昨日の午後は所要の帰り道に御所へ寄り道。風はちょっとヒンヤリしてたけどええ天気で歩くのも気持ち良かった。烏丸今出川周辺は、新たに春を迎える学生さんやろか親子連れも結構歩いたはる。ふーん、春やな・・。そう思いながら烏丸通りを下へ下へ(下=南方向のこと)と下がったひとつ目の門から御苑のなかへ足を向ける。御苑のなかは我が庭のようなもんや。て、京都に住んでるとそんなふうに思い込んでる人は結構、いいえ、かなり居ゃはるに違いない。もう桃園の桃の花もきっと満開、気に入りの木蓮の様子も見て帰ろうか。みんなが、それぞれに、そんなことを思いながらなんとのうふらっと足が向いてしまうとこ(所)。
ともあれ庭先にも春が来た。苔の緑は今が最高に美しいし、芽吹きの紅葉はなんとも瑞々しい、そして築山の赤い藪椿も3つ、4つと日を追って花を咲かせてきた。「ちょっと、ほれ、ちょっと来て見てみ。ヤブツ(なぜか、藪椿のことをこんなふうに呼ぶ)がまた咲いたえ。」と、母の声。これからちょっとずつ、庭先に立つ回数も増えてくる。