2010年8月23日月曜日

秋の遣い

麦わらとんぼ

 地蔵盆のあった昨日、大丸さんへ買い物に出かける道々で念仏を唱える声を聞いた。一軒の家の駐車スペースにゴザを敷いて卍の赤いお提灯を下げて、円陣を組んで大きなお数珠をまわしながら「なむあみだ~ぶ、なむあみだ~ぶ、なむあみだ~ぶ」と繰り返すお年寄りや子どもたち。その町内は、円陣の中心に1人の和尚さんがまるでタクトを振る指揮者みたいに調子をとってうちわ太鼓を鳴らしてはった。お地蔵さんの前には大きなスイカ。合間にカン、カン、カンと固い鉦の音も。声を張り上げてる子どもの背中をウチワであおいでるおばちゃん達。まだまだ残暑は厳しいけど、京都の町なかでは今も暮らしの暦がつぎの季節へと導いてくれてる。お地蔵さんが終わったら、夏休みもお終い。夏も、、。
 夕方、縁側でムーンが叫んでるので(ムーンは獲物?を見つけると「ニャニャニャ」とおかしな声を出す)視線の先を見てみると麦わらとんぼが飛んできて山茶花に止まった。