2013年11月19日火曜日

お茄子畑を訪ねて

嵯峨 大覚寺
 すっきと晴れた日曜日は、久々に大覚寺へ出かける。ときどき買い物に立ち寄ってる地元野菜販売テントで顔なじみになったHさんに、収穫期を終えたお茄子の木を分けてもらえることになり、畑を訪ねるのが目的。大覚寺のバスターミナル、お土産店の横道を歩いてきてもろたらその辺の畑に居ますので、とのこと。市バスを降り立ったら、観光客でいっぱい。どこに畑が?とキョロキョロしてたら、茶色い毛糸の三角帽子に長靴姿のHさんが手をふりながら歩いて迎えに来てくださる。
 観光名所のすぐ傍で、田畑、竹林を守って生計を立てる嵯峨野の住人が、こんなふうにして居られるのや。新しい建てられた住宅に追いやられて、田畑はなんか窮屈そう。こんな長閑な風景が、整然と広がる嵯峨野がもしも蘇ったら素敵やのにな。と、ふと思うた。
 
お茄子の木は、再来週に家まで届けていただくことになった。
今年は例年よりも多いめに祖母のおつけもん(漬物)「ひゃくいち」を漬ける予定。これで、必要なお茄子の葉っぱを確保することができた。


 目的の用をすませた後は、久しぶりの嵯峨を歩いた。途中、久しぶりに、落柿舎近くの厭離庵、小倉池傍の喫茶アイトワへも立ち寄ってみることにしたら、ご住職手製の「たくわん」をいただいたり、お庭で熟してる「くぼ柿」を高枝バサミで切ってもろたりと、思いがけずお土産つきの嬉しい再会が待ってた。
 それにしても、渡月橋、嵐山駅周辺の雑踏はすごい。人ごみを掻き分け嵐電の切符を買うて、いそいそと帰路についた。