2012年6月15日金曜日

心洗われるよう 美しい織布

本郷孝文 -染織展- に出かけた。
天蚕の繭は木の葉の緑色をそのままに、陽射しの当たり方によって色がわりするのでひとつとして同じ色の繭はない。そのお蚕さんは均一に糸をはく白い繭玉を作るお蚕さんとは様子が違うそう。まったく自由気ままに森の緑を食べて、唄でも歌うみたいに肢体をくねらせながら糸をはいていくのやとか。ゆえに、織糸に紡ぐのも大変、糸にできるのも限られている。お話を伺うだけでも、目の前にあるなんとも美しい織り布がいかに稀少なものかが想像できる。ため息が出るほど美しい。。。この布を着てみたいと思うことさえはばかられるよう気がした。
堺町画廊で17日まで。