8月16日送り火の日から3日後の大文字さんへ登ってきた。息絶え絶え山頂に着くと夏休みの親子ずれが2組と、運動に毎日登ってきたはる人たちと居合わせる。「今日は、以外に人が少ないですねぇ。消し炭取りに来る人が昨日まではいっぱいでしたけどね。」隣で休んだはったご婦人から話しかけられる。「へー、この炭を持って帰ってどうするんですか?」そばから若いお母さんが質問。(下でやったらなんということものうすれ違うてる者同士やのに、山の上では急に距離が縮まるさかいにおもしろい)「厄除けになる言うて家へ持って帰るんですよ。半紙に包んで、玄関口に吊るすか、置いとくとええそうです。」「いやー、半紙やて、なんか風情ありますねぇ、ちょっと持って帰ろうかな。」厄除け の意味を軽やかに受け止めて、火床で子供達としばし炭拾いをするお母さんたちを見てたら、ついこっちまでその気になって小さい炭の欠片を包んで持って帰ることにした。
下りの道々、両側の林の中からはツクツクボウシの大合唱。30℃を超える気温でも風は爽やかで、短かい夏が終わっていくのを感じた。お盆がすんだら、とたんに季節は変わり目にさしかかる。なんとも せわしないこと。

ちなみに、この火床は精霊を送るための神聖なとこ、あー、疲れた!と腰掛になどしたらバチが当たってお尻がいがんでしまうので気ぃつけましょ。

半紙で包んだからげしは水引きで結んだ。