恵方棚の歳徳さん
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歳徳棚 |
上ダイドコの天上から吊るす『恵方棚』。この棚には歳徳神(としとくじん)ていう年神さんを祀る。家では「歳徳さん(としとくさん)」て呼ぶこの神さんは、その年の開けの方(今年は南南東)を暦で確かめて棚をその方向に回転させてお祀りしてる。棚にぐるりと注連縄を張って、ブラブラと宙吊りの不安定な棚の上に船に乗った歳徳神の小さい厨子を置いて、『十二の餅』ていう供え餅、お神酒をお供え。灯明の油つきに6本ずつ灯芯を並べたものを対に置く。
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6箇所の神さんに供えるのは祝い大根・小芋さん、白餅。 これに白味噌を昆布出汁で溶いた汁をかけたもの。 |
また、新たな年がはじまりました。どうぞよろしゅうに。」なんともすぼっこな(簡単な)黒ずんだ古めかしい宙吊りの木の棚やのに、決められた形に整えてこうやって元旦にお雑煮を供えてお光を灯すと、なんともおごそかに美しい。