2010年3月16日火曜日

旅 ③

土産①
 半月以上も過ぎたというのに未だ旅の続き、、。

 温泉津は焼き物でも栄えたそう。はんど と呼ばれる焼き物は水まわりの生活用品として焼かれて全国に出荷されていたのや。
 温泉街の道端に大きなカメを並べた店に入ってたのは、20時過ぎの列車で温泉津を発つ時間つぶしに通りを歩いてるときやった。時間が止まったような店内。曇った古いガラスケースのなかを覗いてて見つけた径10cmほどの片口に目が止まる。いつ張ったか判らへん、薄茶色に色の変わった値札のシールが剥がれかかってた。聞いたら、河井 寛次郎のお弟子やった人が温泉津で焼いたものでね。と、店主(89歳のおばあちゃん)が奥から出て来て答えてくれはった。きれいな色、お土産に包んでください。はい、ありがとうございます。どこから見えました?はい、京都です。今から電車に乗るんですけど。ええ~!今から何処へ行かれる?萩です。それなら駅まで車で送ってあげましょか?は?どなたが?ニコっと笑いながら ワタシが。えっ~!!運転なさるのですか? はい~。
面白かったな、あのときのおしゃべり。今頃になって思い出してもニヤッと顔が緩んでしまう。きっとこれがひとり旅の醍醐味。。