2012年11月20日火曜日

護摩木が届く

お火焚き


 
 お火焚は、この時期の京都では各所で行なわれる行事で、町なかのお饅屋さんに、お火焚きまんじゅう と大きい字で書いた紙が張ってあるのをあちこちで見かけるようになるのも季節の風景。小判型をした紅白のじょうよう饅頭で、火の玉の焼印がポンと大胆に押してある。
 
 お町内のたいっさん(本尊の聖徳太子)のお蔵の前にも、このお饅頭と、柚子の香りのする三角形のおこしと、みかん。をお供えする。
 
太子山の『お火焚き』は、太子の命日で、太秦広隆寺の御火焚祭と同日の11月22日。
この行事が近づくと家々に配られるのが『護摩木』には、太子山の紋とその下に聖徳太子尊家内安全祈祷願主と朱印が押してあって、木の裏にそれぞれ家族の名前と歳、そして、家内安全、無病息災と書いておいて持ち寄り燃やして祈願するのや。
 
 摩木が回ってくる頃、庭の山茶花の蕾はぷーっとふくらみを増して、紅葉の色づきは刻々と進んでいく。